タイムスタンプサービスが証明できる事には、存在時刻証明と非改ざん証明の2つがありますが、
この存在時刻証明の時刻は実際どれくらいの時刻精度で証明されるのか。
そんな疑問を持つ方がいらっしゃるのではないでしょうか?
現在国内のタイムスタンプサービスの多くは、財団法人日本データ通信協会の
「タイムビジネス信頼・
安心認定制度」による認定を受けています。この制度の認定基準では、
タイムスタンプ局の時刻ソースの誤差は、国家時刻標準機関(NTA: National Time Authority)
で生成された時刻の±1秒以内で運用することが定められています。
そのため、タイムスタンプ局が発行(SecureSeal®standardの仕組み参照)
するタイムスタンプの時刻が、NTAの時刻と±1秒以上ずれてしまった場合は即座に発行を中止し、
正しい時刻に合わせてから発行を再開しなければなりません。
これについて、タイムスタンプサービスSecureSeal®standardは次の2つの対策を取っています。
一つ目の対策は、時刻監査サービスの利用です。SecureSeal®standardはインターネットマルチフィード株式会社の
TimeFEED(タイムフィード)サービス
から時刻配信を受けていますが、同時にSecureSealセンターの時刻監査も受けています。この監査は、
定期的にSecureSeal® standardの時刻とTimeFEEDサービスの配信時刻との誤差が
0.97秒(970msec)以内であるかをチェックしています。その監査結果は当サイトの
リポジトリで
時刻監査結果として報告しています。
もう一つの対策は自己監査です。
具体的には、上記TimeFEEDサービスの時刻やGPS衛星の配信する時刻など複数の時刻源と、
SecureSeal®standardの時刻のずれが0.5秒(500msec)以内になっているかを自主的にチェックしています。
これにより、先述の認定基準よりもさらに厳しい基準でタイムスタンプの時刻精度を担保しており、
0.5秒以上時刻の同期が取れなかった場合は自動でサービス停止する仕組みとなっています。
ちなみに、過去に0.5秒以上ずれた事は1回も無く、これによるサービス停止はありません。
通常1秒以下の時刻精度を気にされる事はないと思いますが、お客様の大切な電子情報の存在時刻を正確に
証明するためSecureSeal ®standardで実施している仕組みをご理解いただけたでしょうか。
来年の元旦に”うるう秒”の挿入が行われることになりました。
1972年にうるう秒の制度が始まってから、今回で24回目となります。
日本時間の2009年1月1日の午前8時59分59秒と午前9時00分00秒の間に「8時59分60秒」
が挿入され、この日はいつもよりも1秒長い一日となります。
では、なぜうるう秒の挿入が必要なのでしょうか。
現在使われている時刻は原子時計を基に決められています。原子時計とは、原子や分子に
対してある特定の周波数の電磁波をあてて共鳴させ、そのときの周波数をから正確な時間
をもとめることのできる時計です。この原子時計を基にした時刻は国際原子時(TAI )と呼ばれます。
一方、地球の自転から求められる時系を世界時(UT)と呼び、UT0(平均太陽時)、
UT1(UT0に極運動の補正を加えたもの)、UT2(UT1に地球の自転速度と季節変化を補
正したもの)の3つがあります。
地球の自転速度は不規則であり、また、次第に減速してきているためTAIとUTにはズ
レが生じてきます。最も正確な時間を保つのはTAIですが、我々の生活は太陽の動き
に大きく関わっているためUTに沿った時刻を使うほうが便利です。そこでTAIに基づ
き、UT1とのこの差が±0.9秒以内になるように調整を行った時刻を協定世界時
(UTC)とし、この時刻を世界の標準時として使用しています。日本標準時(JST)は
このUTCに9時間を加えた時間になります。
うるう秒とは、この差が±0.9秒を超過しないようにUTCに1秒を加えたり引いたりし
て調整を行うことです。今回は2008年12月31日23時59分59秒のあとに1秒挿入され、
23時59分60秒を経て2009年1月1日00時00分00秒となります。
このような補正を長年にわたって行ってきた結果として TAI とUTCには2009年1月の
うるう秒の挿入で34秒の差が生じます。
これは、TAIの運用が始まった1958年から地球の自転が34秒遅くなった事を意味
しています。
<時刻補正のイメージ>
